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源泉徴収とは?フリーランスが知っておくべき計算方法と請求書の書き方

2026年4月9日 公開 | DevTools Japan

フリーランスとして仕事を受けると、請求書の金額から「源泉徴収税」が差し引かれて振り込まれることがあります。「請求した金額より少ない…」と焦った経験がある方もいるのではないでしょうか。この記事では、源泉徴収の仕組みと計算方法、請求書の書き方を解説します。

源泉徴収とは

源泉徴収とは、報酬を支払う側(クライアント)が、支払い時に所得税を差し引いて国に納付する制度です。フリーランスが確定申告で自分で納税する代わりに、クライアントが「先払い」してくれる仕組みです。

源泉徴収された税額は、確定申告で精算されます。経費や控除を考慮した結果、払いすぎていれば還付(返金)されます。

源泉徴収の対象となる報酬

すべてのフリーランス報酬に源泉徴収がかかるわけではありません。源泉徴収の対象となる主な報酬は以下の通りです。

システム開発・プログラミングの報酬は、原則として源泉徴収の対象外です。ただし、デザインを含む場合や、クライアントの判断で源泉徴収されるケースもあります。

源泉徴収税額の計算方法

報酬が100万円以下の場合

源泉徴収税額 = 報酬額 x 10.21%

例: 報酬30万円の場合 → 300,000 x 10.21% = 30,630円

振込額: 300,000 - 30,630 = 269,370円

報酬が100万円を超える場合

源泉徴収税額 = (報酬額 - 100万円) x 20.42% + 102,100円

例: 報酬150万円の場合 → (1,500,000 - 1,000,000) x 20.42% + 102,100 = 204,200円

振込額: 1,500,000 - 204,200 = 1,295,800円

10.21%の内訳は、所得税10% + 復興特別所得税0.21%です。

消費税と源泉徴収の関係

請求書に消費税を明記している場合、税抜き金額に対して源泉徴収が計算されます。消費税を明記していない場合は、税込み金額に対して計算されるため、源泉徴収額が多くなります。

消費税を明記した場合の計算例

報酬: 30万円(税抜き)+ 消費税30,000円 = 合計330,000円

源泉徴収: 300,000 x 10.21% = 30,630円(税抜き額に対して計算)

振込額: 330,000 - 30,630 = 299,370円

消費税を明記するだけで、手取りが増えます。請求書には必ず消費税額を記載しましょう。

請求書への記載方法

源泉徴収ありの請求書には、以下の項目を記載します。

請求書の記載例

Webデザイン制作費: 300,000円

消費税(10%): 30,000円

小計: 330,000円

源泉徴収税額: -30,630円

ご請求額: 299,370円

確定申告で還付を受ける

源泉徴収された税金は、あくまで「仮の税額」です。確定申告で年間の所得と経費を正しく計算した結果、源泉徴収額が本来の税額より多ければ、差額が還付(返金)されます。

特に経費が多いフリーランスは、源泉徴収で払いすぎているケースが多いため、確定申告での還付は重要です。確定申告書の「源泉徴収税額」欄に年間の源泉徴収合計額を記入します。

源泉徴収税額を計算する

源泉徴収税計算ツールで報酬額を入力するだけで、源泉徴収額と振込額がすぐにわかります。

確定申告シミュレーターで年間の税額と手取りも確認しましょう。

まとめ

※この記事は一般的な情報提供です。個別の税務判断は税理士にご相談ください。