賞与の額面から社会保険料・源泉所得税を引いた手取り額を自動計算
ボーナス(賞与)の手取りは、額面(総支給額)から社会保険料と源泉所得税を差し引いた金額です。毎月の給与と同じく、賞与からも健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料の3つの社会保険料(いずれも本人負担分)が引かれ、さらに源泉所得税が天引きされます。
社会保険料は、額面を1000円未満で切り捨てた「標準賞与額」をもとに計算します。健康保険料は標準賞与額の約4.99%(40歳未満)、40〜64歳は介護保険料を含めて約5.82%、厚生年金保険料は約9.15%(いずれも本人負担・折半後)です。雇用保険料は額面に0.6%を掛けて計算します。
一方で、住民税は賞与から直接は引かれません。住民税は前年の所得に対して翌年6月から翌々年5月にかけて毎月の給与から徴収される仕組みのため、賞与の支給時に天引きされることはありません。ただし賞与額はその年の所得に含まれるため、翌年度の住民税額には反映されます。これが、賞与の手取り率が毎月の給与より高めに見える理由のひとつです。
こうした控除を差し引いた結果、ボーナスの手取りはおおむね額面の約8割が目安になります。源泉所得税率や年齢区分により手取り率は前後しますが、額面50万円なら手取りはおよそ40万円前後をイメージしておくとよいでしょう。
賞与の源泉所得税は、社会保険料を差し引いた後の金額に「算出率(税率)」を掛けて計算します。この算出率は、前月の社会保険料控除後の給与額と扶養親族等の数によって、国税庁の『賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表』で決まります。前月給与が高いほど、また扶養が少ないほど率は高くなります。本ツールでは代表的な率を選択できるようにしていますが、正確な率は給与明細や国税庁の表で必ずご確認ください。
下の表は、本ツールと同じ計算式で算出した社会保険料合計(検証済みの数値)と、源泉所得税率を概算2.042%とした場合の手取り例です。源泉税率は前月給与・扶養人数で変わるため、あくまで概算前提の参考値です。
| 賞与額面 | 年齢区分 | 社会保険料合計 | 源泉所得税(概算2.042%) | 手取り例 |
|---|---|---|---|---|
| 50万円 | 40歳未満 | 73,700円 | 約8,700円 | 約417,600円 |
| 80万円 | 40歳未満 | 117,920円 | 約13,920円 | 約668,160円 |
| 100万円 | 40〜64歳 | 155,700円 | 約17,240円 | 約827,060円 |
※ 社会保険料は協会けんぽ東京都の概算料率(健保4.99%/介護込み5.82%、厚年9.15%、雇用0.6%)で算出。源泉所得税は税率2.042%を一律に当てはめた概算で、実際の率は前月給与と扶養人数により異なります。正確な金額は給与明細や上の計算ツールでご確認ください。
社会保険料の対象となる標準賞与額には上限があります。健康保険・介護保険は年度(4月〜翌3月)の累計で573万円、厚生年金保険は1か月あたり150万円が上限で、これを超える部分には保険料がかかりません。高額の賞与を受け取る場合は、この上限により保険料の伸びが頭打ちになることがあります。本ツールは上限処理を行わない簡易計算のため、上限を超える賞与では実際よりやや多めに保険料が表示される点にご注意ください。